全音楽譜出版社より発売中の『キャラ和声』は、擬人化した音度(を表記した和音記号)の性格や、クラスメイトとの関係性を通して、マンガやストーリー形式で和声法を学ぶことができる書籍です。2023年ついに電子書籍化され、TikTokアカウントもできました。和声や和音進行について知りたいという方におすすめの一冊です。
和声法の重要なポイントのひとつに「音度」があります。この「音度」を上手に使いこなせると、スムーズに作編曲ができるようになります。
「音度」ってなんだっけ…?
簡単にまとめると、
①音が重なると 和音 が生まれます。
②和音があつまることで 和声 と 調 が生まれます。
③調における各和音の役割が 音度 です。
和声が初めての方は、和声法の記事も読んでみて下さいね。
音度というのは「音階の音を主音から順番に数えたもの」です。
C dur(ハ長調)なら、
Ⅰ(1度)=ド
Ⅱ(2度)=レ
Ⅲ(3度)=ミ
Ⅳ(4度)=ファ
Ⅴ(5度)=ソ
Ⅵ(6度)=ラ
Ⅶ(7度)=シ
となります。
でも、もっと身近にイメージできる方法として、曲中での「役割」と考えてみましょう。この音度は曲が続くような感じを与える役割で、この音度は曲が終わるような感じを与える役割、といった具合です。ⅠからⅦまで全部で7種類の音度がありますが、すべてに個性があり、役割を持っています。そんな個性や役割を人の性格に置き換えてキャラクター化したのが、この「キャラ和声」です。
彼らの性格や関係性は、実際に和声進行を考える時にとても役立ちます。作曲教室では書籍の内容も取り扱っていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい!