Solfège|ソルフェージュ

contact_supportソルフェージュってなに?

音の基礎訓練のことを、フランス語でソルフェージュと呼びます。簡単に言えば「音感を良くするためのトレーニング」で、楽曲の把握力や演奏の表現力を養うためのものです。具体的には次の2つのメニューがあります。

hearing 聴音…単音や和音のフレーズを聴き採って楽譜に書き起こす
visibility 視唱…初見の楽譜を楽器に頼ることなく声に出して歌う

「聴音」はいわゆる耳コピのことで、音を耳からインプットし、楽譜にアウトプットする作業です。「視唱」は新曲視唱とも呼ばれ、初見の楽譜を目からインプットし、音(声)でアウトプットします。つまり真逆の2つですが、楽譜の音符と実際の音を結びつける感覚を養う点で、同じ目的を持っています。

作曲にも役立つ

ソルフェージュによる音感は、歌や楽器の演奏をする人のためのものだと思われがちですが、作編曲をする人にとっても重要です。

譜面の音を楽器に頼らずに頭の中で鳴らせる能力がないと、料理で例えるなら「レシピは知っているけど、完成形がどんな味になるかはわからない」、または「レシピ通りのものしか作れない」という状態になってしまうからです。

和声法などのエクリチュールにはいろいろな決まりごとがあり、それに沿って音を動かしていくのは、まるでパズルを解くような面白さがあります。しかも、譜面上の出音を聴かなくても、なんとなく良い感じのものができてしまうのがエクリチュールのすごいところですが、気をつけないと「耳」よりも「頭」で音楽を捉える癖がついてしまいます。

ソルフェージュは、エクリチュールをただの理論で終わらせることなく、実際の音の響きとリンクさせてくれるパートナーなんです。