沿革

dialpad 音楽教室をひらくまで

私が音楽に興味を持ったきっかけは、子供の頃に見たある映画の挿入曲でした。もともとシンプルな賛美歌だったその曲が、作中ではまったく別の曲のように華やかにアレンジされていて、どうやったらこんなにカラフルなサウンドにできるんだ!?という感動が沸き起こると同時に、その仕組みが知りたくてたまらなくなりました。

そんな中、どうやらエクリチュールというクラシックの音楽理論を学ぶと、どんなジャンルの作編曲でもできるようになるらしいという話を耳にしました。そこで地元のピアノの先生からご紹介頂いたのが、高校生の私にはじめて和声法を教えて下さった作曲科の恩師です。おかげで完全にエクリチュールにハマってしまい、あまりの面白さに授業中も休み時間もずっと和声課題をやっていたくらいです。

音楽大学に入学して少しずつ作編曲のお仕事を頂くようになってからも、エクリチュールにはずっとお世話になりっぱなしでした。特に、もし和声法を知らなかったとしたら、今やれていることの半分もできていなかったと思います。こんなにもすごいものなのに、音大生やごく一部の人しか学ぶ機会がないどころか、存在すら知られていないなんてもったいなさすぎる。エクリチュールは専門家だけのものではないし、こういうことが知りたかったという人はたくさんいるはずだ・・!そんな気持ちから、2004年に和声法のレッスンをスタートしました。

 

dialpad それから今に至るまで

音楽講師としても作曲家としても地道に活動を続ける中、2014年に念願の和声書籍「キャラ和声」を出版することができました。この本は「和声法に興味はあるけど難しくてわからない、漫画なら理解できるかも」という人に向けに書いたものですが、とっつきやすく楽しく学べたという声を頂けた一方で、やっぱり難しいというご意見も頂きました。せっかく和声法を学ぼうと手に取って下さった読者のみなさんに、完全には寄り添えていなかったという反省もあり、YouTubeなどでもう一度チャレンジしたいと思っているところです。

最初の生徒さんとの出会いはもう20年近く前になりますが、エクリチュールを多くの人に知ってもらいたいという軸は、当時から変わっていません。レッスンを開けなかった期間があったり、対面でなくオンライン中心になったり紆余曲折しながらも、現在は中学生からシニア世代までたくさんの方が学びに来て下さるようになりました。毎回のレッスンで「楽しかった!」「なるほど!」という言葉を頂くたびに、やっていてよかったなと感じます。

作曲って習うものなの?センスとか才能なんじゃないの?
よくそんな質問を受けることがありますが、才能に関わらず、気軽な趣味として楽しむところから本格的なレベルまで、幅広い深め方があります。もし少しでも面白そうだなと思ったら、ぜひ気軽に体験レッスンを受けてみてさい。曲作りに関することは初めてという方も、色々な音楽経験がある方も、きっとそれぞれにとっての新しい発見があると思いますよ!

 

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